人と物が集中しリスクの高いエリア

1. 「人口集中区域(DID地区)」とは?ドローン規制の対象を知る


人口集中区域とは、国勢調査の結果に基づき、人口密度が高く、家屋が密集している地域として統計的に指定される区域のことです。一般にDID地区(Densely Inhabited District)とも呼ばれます。


🔹 規制の理由と範囲の確認
ドローンが人口集中区域の上空を飛行する際、万が一機体トラブルが発生し墜落した場合、地上の人や家屋に重大な危害を及ぼすリスクが極めて高くなります。このため、航空法により、人口集中区域の上空でのドローン飛行は、特定飛行として原則禁止されています。


規制範囲の確認: 人口集中区域の正確な範囲は、地理院地図の「人口集中地区境界」レイヤーや、国土交通省の提供するドローン情報基盤システム(DIPS)の地図情報で確認することができます。飛行前に必ず確認が必要です。


2. 人口集中区域でのドローン飛行は「特定飛行」に該当

人口集中区域の上空をドローンが飛行することは、航空法における「特定飛行」の一つに該当します。したがって、飛行させるためには、事前に国土交通大臣の許可・承認を得る必要があります。


3. 適切な「飛行計画」と安全管理体制の構築

人口集中区域でのドローン飛行許可を取得したとしても、安全管理体制が不十分であれば事故につながりかねません。適切な飛行計画の作成と、安全に対する高い意識が不可欠です。


特に、他の特定飛行(例:夜間飛行、目視外飛行)と複合的に行う場合は、要求される安全対策のレベルも高くなります。


複合した許可を取得する場合は、複雑な法令要件と詳細な安全対策を理解し、申請書類に正確に反映させる専門的な知識が必要です。